先ほども説明したとおり、感染経路で一番多いのは性行為です。
男性なら風俗でコンドーム無しで性行為をした、出会い系で会った子の陰部を舐めたなどで感染します。
女性ならナンパしてきた人とコンドーム無しでセックスをした、オーラルセックスをして精液を口に出されたなどで感染します。
これらは相手がHIV感染者の場合、すべて感染の危険性がある行為、「危険行為」と呼ばれるものに該当します。
自分のやってしまったことがどれぐらい危険で、どれぐらいの確率で感染してしまうのか、非常に気になるところだと思います。
私も不安になり、インターネットでいろいろなサイトを閲覧したり書籍を立ち読みしたりして調べました。
情報サイトや掲示板(BBS)では、「中出し(膣内射精)さなければ大丈夫」「ディープキス程度なら問題ない」「生本番(コンドームなしのSEX)したら絶対感染している」などいろいろな意見が飛び交っています。
ですがこれらは全て正しく、そして全て嘘であると言えます。
HIVは感染する人もいれば、感染しない人もいます。
それは正直、その時の運です。
一般的に言われているエイズ感染の確率は1%程度、100人の保菌者とセックスしたら感染するでしょうというレベルです。
この確率を高いと思うか、低いと思うかは個人差があります。
しかし、肝に銘じてください。
0%ではないのです。
なので、運がよければ感染しないし、運が悪ければ感染してしまうのです。
性的な行為をする以上、感染する可能性が0%になることはないのです。
そこで一番重要になってくるのが感染率です。
感染率を下げる行為をすれば、それだけ感染のリスクを抑えることができます。
先ほどもご説明しましたが、HIVに感染してしまったら完治は難しいですが、そう簡単に感染するものではありません。
HIVは非常に感染力の弱いウィルスです。
輸血・血液製剤からの感染確率が90%以上、母子感染は30%、注射器の使いまわしで0.5~1%です。
気になるセックスですが、先ほども説明しましたがこれが一番低く0.1~1%です。
生でセックスしても感染確率は高くても1%程度なんです。
若干ですが男女でも差があり、体液が体内(膣内)に残りやすい女性の方が感染率は高いです。
同性愛者、特にゲイの方でアナルセックスをした場合、体内(肛門内)に精液が残る方が感染率が高いです。
これを考えるとオーラルセックス(フェラチオやクンニ)の感染率は微々たるものと考えられます。
ちょっと表現が悪いですが、HIVに感染するためにはまず、HIVを保有している人と危険行為をしなければなりません。
ですが、日本でのHIV感染者・エイズ発症者は20,000人に到達していません。(2008年12月現在)
HIV検査は義務ではないので、この10倍ぐらいの感染者・発症者がいたとしても全国に20万人程度です。
意外に多いと感じるかもしれませんが、日本人口を1億人とすると、感染者との遭遇率は微々たるものです。
本当に偶然めぐり会ったとしても、生セックスでの感染率は1%程度しかないのです。
感染することはまずないと普通の人なら思うことでしょう。
ですが、ここが大きな落とし穴です。
HIV感染者に遭遇する可能性が低いというだけで、偶然でも感染者に出会う可能性はあります。
風俗や出会い系で会えるような女性は、不特定多数の人と肉体的関係をもっているため、感染者である可能性は高くなります。
例えば、セックスした相手が感染者でコンドームを使わなかったとします。
そのときのことをよく思い出してください。
キスやクンニの時に血の味がしませんでしたか?
セックスした時に自分の性器に傷が無かったと断言できますか?
相手の性器に気になる斑点はありませんでしたか?
暗くてよくわからなかったのではないでしょうか?
性感染症に感染していたり、性器に傷がついていたりすると感染率が格段に高くなります。
何も問題ない場合のセックスでの感染率が1%程度であるというだけで、何かしらの不安要素があればその可能性は10%にも20%にもなりうるわけです。
お気づきの方も多いと思いますが、感染率は重要ではないのです。
感染率がわかったところで、自分がHIVに感染していないという証明にはなりません。
危険な行為をしてしまった以上、HIVに感染している可能性があり、その不安感を払拭するためには医学的な証明、つまり検査しかありません。
どんなに自分は感染しているはずがないと言い聞かせたところで、心の隅でもしかしたらという気持ちがある以上、人並みに生活を送るのは難しいと思います。
危険行為をしてしまった人は、「もしかしたら感染しているかもしれない」という気持ちをごまかすために、掲示板に無駄な書き込みをし続けるのです。
HIVに感染しているのか、それとも感染していないのか、それは検査をしない限り絶対にわかりません。
インターネットの掲示板の議論は、回答している人が自分の体験やネットで得た知識で回答しているにすぎません。
行為の種類によって感染の可能性が高かったり、低かったりするだけだれもあなたか感染してないなんて言い切ることはできません。
感染の可能性がある行為をしてしまった以上、検査をするしかHIVに感染してしまったか知る方法はないのです。
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