HIVは血液、精液、膣分泌液、母乳に多く含まれています。
このウィルス自体は非常に弱く、空気に触れると死滅してしまうため、空気感染はありえません。
よって感染ルートは非常に限られています。
[1]同性・異性間性行為による感染
まず、同性・異性間の性行為による感染が日本では一番多いようです。
性器、尿道、肛門、口などの粘膜は、性交時の摩擦やSM行為などによって傷ついたりたりすることがあります。
この傷口や弱った粘膜などからHIVは侵入します。
男性のペニス(チンチン)を舐めたり女性の陰部(マンコ)を舐めたりすると、HIVに自分の粘膜が触れることになります。
このようなオーラルセックスをしなければ感染しないかというとそうではありません。
男性のHIVに感染した精液が女性の膣内に出されて、その精液が女性器の粘膜に接触して感染するというケースはメジャーなのでみなさんご存知だと思います。
しかし、ペニスの亀頭の部分は皮膚のようですが粘膜と考えられています。
よって、感染者とコンドームなしでセックスした場合、膣内のHIVウィルスが男性器のペニスの亀頭、つまり粘膜に接触します。
その結果、女性から男性への感染もルートとしては考えられます。
さらに相手が梅毒やクラミジアなど、何かしらの性感染症にかかっている場合は、感染のリスクが数倍上昇します。
[2]血液感染
次に多いのが血液による感染です。
輸血や非加熱製剤からの感染の危険性がありますが、これは国を信じるしかないのでどうすることもできません。
ですが、覚せい剤使用のための注射器の回し打ちなどは絶対に止めましょう。
使用済みの注射器にHIVの含まれた血液が残っている場合があります。
[3]母子感染
最後に母体が感染している場合に発生する母子感染です。
HIVに感染しているからと言って、必ず感染した赤ちゃんが生まれてくるとは限りません。
母親の胎盤を経由してHIVが感染した場合はどうしようもありませんが、帝王切開で母体からの出血を抑えることで出産時の感染確率を下げることが可能です。
感染していない子供が生まれた場合、母乳にもHIVが含まれているので絶対にあげてはいけません。
余談ですが、風俗などでの母乳プレイも危険行為に入ります。
以上の3つが主な感染ルートになり、ほとんどが自分の注意や意思で回避することができます。
一応、HIVウィルスは唾液や汗にも含まれていますが、極々微量で気にするほどの量ではありません。
感染するためには、バケツ1杯分を飲まないと難しいという表現がよく使われているのはこのためです。
蚊は血を吸うので感染するのでは?という意見も多いようですが、蚊の体内でHIVは死滅してしまうので感染はありえません。
もしこのようなルートでHIVに感染してもすぐに死んでしまうことはありません。
ですが、2009年6月現在、残念ながらHIVウィルスを撃退する特効薬、完全に治す薬はありません。
しかし、効果的な抗HIV薬の開発は進んでいて、HIVの増殖を抑え、エイズが発症してしまうまでの時間を大幅に引き伸ばすことに成功しています。
日本では幸いなことに安く薬を購入することができるので、検査で早期発見し、薬を服用し続ければ死ぬことはありません。
症状などによって差異がありますが、無症候期(潜伏期間)に発見できれば入院の必要などもなく、毎日決まった時間に決まった薬を飲むだけで普段通りの生活を送ることができます。
ただし、HIVに感染した場合、子供を産みにくくなること(赤ちゃんが感染してしまう可能性)、死ぬまで薬を飲み続けること(医療費が一生かかること)などのリスクがあります。
数年後には完治する薬が開発される可能性もあるので、その可能性を信じて飲み続けるしかありませんが、飲まなければ確実に死につながります。
エイズに対する正しい知識を身につけて、検査後に陰性だったら自衛する、陽性だったらすぐに病院で薬をもらうという対策が必要です。
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